平成18年度活動支援実験事業・遠別地域資源保全隊
■平成18年度活動支援実験事業
平成19年度からの「農地・水・環境保全向上対策」の本格的な実施に向けて、平成18年、モデル的な支援を行う地域として全国で約600地区が選定されました。道内で選ばれた15地区の活動内容を紹介します。
●対象地域の概要
農業地域類型:山間農業地域
地区の類型:草地型
農作物:牧草
地区設定主要因:単一集落単位
具体的設定理由:
沢地にあり、旧小学校の学区としてまとまりがある集落を単位とした。
●活動組織
構成員数:29人(農業者20人/非農業者数9人)
農業関係団体:1団体(JAオロロン)
その他の団体:1団体(丸松自治会)
●対象となる資源の範囲
農用地:田・0ha/畑・0ha/草地・569.0ha/計569.0ha(中山間協定対象37.9ha)
農業用施設:用水路(開水路)・0m/用水路(パイプライン)・0m/排水路・23,290m/ため池・0箇所/農道・25,410m
●活動計画
地域が目指す方向:
本地域は、平均経営面積66ha/戸の大規模酪農地帯であり、特殊土壌の「泥炭地」が広く分布することから排水不良を解消するための排水路が多数存在している。また、農産物の流通に不可欠な農道などの営農施設、さらに集落会館、神社、町郷土資料館等の生活関連施設もある。
しかし、経営面積の拡大や飼育頭数の増大、また高齢化も相まって、これら施設の保全管理に割ける時間は年々減少している。このため、本施策を活用して、施設の保全管理のあり方を再検討するとともに、施設の長
寿命化と農村環境の保全を目指す。
●活動の実践
(活動の実践において苦労した点、工夫した内容)
話し合いにより、農道の交差点付近や人の集まる郷土資料館に隣接した農道の草刈りをこまめに行うこととした。活動は5回にわたり行った。
かつて生息していたホタルが今も生息しているかを把握するために、生息の可能性がある範囲を話し合い、活動する区域を決めた。少数ではあるがホタルの生息は確認され、翌年以降の活動に反映させていくことが求められる。
話し合いにより、人の集まる集落会館や神社などの周辺の農地や農道の美化活動を重点的に行うこととした。
(平成18年10月1日時点)