各地からの活動報告(第1回〜後志支庁管内)
平成20年度も全道各地域で、食の安全・安心に係る環境保全型農業の取り組み、そして国土や環境の保全、美しい農村景観の形成など多面的機能を発揮する基礎として、農地・水・環境という地域地源を保全向上するための活動が実践されているところです。
北海道地域協議会では、地域が意欲を持って実践しているこれらの資源保全活動について、広く現地からの情報を収集し、地域活動の一層の盛り上がりにつなげていくための情報発信に取り組んでいます。
第1回目は、平成18年に策定された景観づくり指針に基づき、地域住民が積極的に参加し、今年は、北海道洞爺湖サミットの開催なども踏まえ、花による景観づくりに取り組んでいる後志支庁管内のニセコ町、真狩村、倶知安町の活動状況について紹介します。
【ニセコ町】
ニセコ町の活動組織「宮田地区資源保全推進会」では、農地の遊休化を防ぐためめ景観作物の作付けやフラワーガーデンづくりが進められています。宮田地区における資源保全活動への積極的な取組をアピールするため、地域の話し合いでデザインを決め、地域総出で植栽を行いました。この場所は国道沿いで駐車帯からのビューポイントに位置しており、6月下旬には羊蹄山をバックに「ニセコ」の文字を浮かび上がらせるなど、積極的な広報活動に取り組んでいます。
【真狩村】
真狩村の活動組織「光アグリ」では、地域を訪れる人々との交流を図るため同村の村づくり研究会と連携して、美しい農村景観づくりに努めています。今年も農道沿い2kmにわたり景観作物の花ユリとひまわりを植えるフラワーロードづくりを行いました。今はまだユリ芽が出た程度ですが、8月には羊蹄山と青空を背景に黄色いユリとひまわりが咲き誇る美しいユリ街道が誕生します。
【倶知安町】
倶知安町の活動組織「倶知安八幡地域資源保全隊」では、農村らしい景観づくりや地域住民との交流を深めるため、土地改良区と連携により、パイプライン敷地を活用して景観にマッチした美しい花を植えて花壇づくりを行いました。老人会や女性部が中心となって6月上旬に植えた色とりどりの花々は、地域を訪れる人々の目を楽しませています。