■平成18年度活動支援実験事業
平成19年度からの「農地・水・環境保全向上対策」の本格的な実施に向けて、平成18年、モデル的な支援を行う地域として全国で約600地区が選定されました。道内で選ばれた15地区の活動内容を紹介します。

●対象地域の概要
農業地域類型：平地農業地域
地区の類型：水田型
農作物：米、麦、大豆、野菜
地区設定主要因：水系単位
具体的設定理由：
農業者が水田用水路などの施設を自ら整備したり、維持・管理活動を行ってきた地域で地区を設定している。
また、地区内で都市との交流(田植え・稲刈り体験)などの取り組みや農業施設での植栽や植樹などの農村環境保全活動も行われている地域となっている。

●活動組織
構成員数：95人（農業者17人／非農業者数0人）
農業関係団体：2団体（篠津中央土地改良区、JA北石狩）
その他の団体：4団体（東裏自治会、東裏女性部、東裏小学校、東裏小学校PTA）

●対象となる資源の範囲
農用地：田・61.2ha／畑・2.0ha／草地・0ha／計63.2ha（中山間協定対象0ha）
農業用施設：用水路(開水路)・0m／用水路(パイプライン)・3,656m／排水路・3,580m／ため池・0箇所／農道・7,410m

●活動計画
地域が目指す方向：
小学校児童から、自治会まで幅広い年齢層で形成された地域社会でコミュニケーションを大切にした人間関係を築きながら農業、農村環境に密着した中で、地域活動から学ぶ事ができる地域をこれからも持続していく。

●活動の実践

（活動の実践において苦労した点、工夫した内容）
小学校全学年での活動になり、それぞれの学年の年間学習カリキュラムの中で実践活動時間のやりくりが難しく、小学校とNPO講師との日程調整で苦労した。
自治会の巡回清掃と女性部の植栽活動を同日に設定し、活動後に一緒に懇親会を行い、各農業団体を含めた構成員の間で親睦を深めることができた。
農業者で写真撮影の要領(特に複数者での撮影)と日報の書き方に慣れずに苦労した方がいた。
また、デジタルカメラでは操作が難しく、同日で別の場所での撮影が困難なため、安価なインスタントカメラを複数購入し、予め何件かの農業者に配布する工夫をした。

（平成18年9月30日時点）